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this worthless life

思ったことをそのまま書きます

ほかの人の足元を見ること

今週のお題「お気に入りのスニーカー」

私は靴には無頓着だった。スニーカーにしても気に入ったものと値段をみて買う、その程度だった。しかし夫は違っていた。靴においてはブランドを好んだ。「縫製がきちんとできている。ブランドを買うほうが確実だ」ただのスニーカーなのに。だから独自の理論を並べてアディダスを買ってくれた。そのあとはコンバースだったけ。

あるとき息子が言った。

「都会の評判のいいパン屋で並んでいたらほかの人の靴が気になった。明らかにほかの店とは客の靴が違う。この辺は高級住宅街だ。ビジネスマンも主婦もOLもどの人もいい靴を履いている。靴を見ればその人の生活水準が見えてくる」

今まで他人の靴なんて気にならなかったけれど、自分の靴だって気にしなかったけれど。子供が小さいときは毎日履いていたスニーカーも最近は履いてない。

 

『今夜、すべてのバーで』中島らも アル中患者の面白くて深い話です

 

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だんだら縞のながい陰を曳き、みわたすかぎり頭をそろへて、拝禮してゐる奴らの群衆のなかで
侮蔑しきったそぶりで、
ただひとり、 反對をむいてすましてるやつ。
おいら。
おっとせいのきらひなおっとせい。
だが、やっぱりおっとせいはおっとせいで
ただ
「むかうむきになってる
おっとせい。」

金子光晴 『おっとせい 』

この詩のこの部分が好きだった。中島らもさんは「むこうむきになってるおっとせい」なのだろう。半分自伝のような小説です。憂さを忘れるために、現実から逃れたいために酒を飲む。みじめな状態でいるより、意識を失っていたほうがまし。だから酩酊のために薬のように酒を飲む。酒を飲むのは慢性自殺のようなもの。

「教養」のない人間には酒を飲むことしか残されていない。「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」である。

あるとき、とうとう倒れて病院に入院をすることになる。そこで様々な入院患者に会う。90歳を超えた爺さんが

「若い人は自慢して威張りたいけれど、たいていは年寄りは知っていることだから年寄りは黙っとくほうがいい」「神様は意地悪だ。生きたいものは死なすし、死にたいもんは生かしている」

屋上でフーゴーバルの詩を読む17歳だけどまだ中学生の少年と話をする。

「僕は芝居がしたいんです。それも人が怒り出すくらい馬鹿々々しいのが。でもね僕があんまり何かになりたいって言い続けて、それで途中でもし死んじゃったら、残った人が余計に悲しむでしょ。あんなになりたがっていたのに慣れずに死んじゃったって。だからなるべく何になりたいって言わないようにしてるんです」

病院から抜け出して酒をあおって病院に帰ってきたらその少年が亡くなったことを医者から聞く。一人っ子だった。

「なおる奴もいりゃ死んでくやつもいたよ。私は何とか助けてやりたいと思った。私だって17歳までに面白いことなんか一つもなかった。面白いのは大人になってからだ。1センチ伸びていくごとにものが見えだして風景の本当の意味が分かってくるんだ。そうだろ」

「”助けてあげたい”ってのは思い上がりだよ。患者は自分で自分を助けるしかないんだ。問題は患者が前に進むことだ。生き残った者がそれをもちだして涙を流すなんて大きなお世話だ」

少年の遺体の代わりにお前がのっかれ、と霊安室で殴り合いのけんかになる。

ここに出てくる赤河先生がいい先生です。口は悪いが、非常に深い心をもった人です。とにかく助けてやりたい。

「死ぬんだったら勝手に死ねばいいでしょ」

兄と父を亡くした友人の妹の愛情のあることばだ。アル中患者はそれぞれ背景に様々な問題を抱えている。そしてその家族も様々な心の傷を持つ。

声を出して笑える、ちょっとおもしろい良い小説でした。李白の”一杯一杯また一杯”の詩を思い出しました。

 

 

 

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン 非常に面白い一冊です

 

司馬遼太郎の『花神』を読んでいたのですが、難しい。私が馬鹿すぎるのか。それとも歴史小説を読む体力がなくなってしまったのか。さぁ今日は読むぞ、と意気込んで30分読み続けても、内容が頭に入らない。三歩進んで二歩下がる。岩をかむような感じでまさに歯が立たない。ということでギブアップです。

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夏への扉』中学生が読むようなSFじゃないか、と思われる方もいるかもしれませんが今までSFに興味がなかったのです。初めて読みました。一気に読める。読書は楽しくなければならない。本を読むのは娯楽。ただし問題点があります。紅茶を2杯飲んで読み続け、いつの間にか深夜2時になり、もう少しで終わりだけど明日にしようと本を閉じ、次の日朝食を食べたら本を読もうとうわの空で珈琲を入れたら、昨日の豆のままで麦茶のような味になってしまった、という危険があります。それくらい面白い。

猫を愛するすべての人たちにー

僕が買っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探し始める。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。そしてこのぼくもまた、ピートと同じように”夏への扉”を探していた

帯にこう書いてありますが、猫は最初と最後に出てくるだけでほとんど出てきません。

正義感の強い、負けん気が強い、ヒトの心と言葉がわかる猫のピートです。ピートがこの物語に彩を添えてくれます。根っからの開発好きの技術屋のダン。経理経営を任せていたマイルズ。2人で会社を作っていました。事業は順調でした。そこへベルという女性が加わってきたことで歯車が狂いだす。自分の小さな会社でやりたいことをやり続けたいダンと、お金のことを考えて大きな会社と合併して大企業の経営をしたいマイルズ。最終的にダンは自分の会社を追われることになります。自分が開発したばんのうフランクを会社から出そうとするとない。このことは後に大きな伏線となります。そしてタイムトラベルが始まるのですが。読んだ後の爽快感。気持ちがいい。ページを開くたび益々面白くなってきます。

ところでいま話題になっている映画「3月のライオン」の著者。私の大好きな漫画家、羽海野ちか先生の「はちみつとクローバー」に出てくる森田さんのお父さんによく似ていると思いました。羽海野ちか先生もこの物語が好きだったのか、と思ったら少し嬉しくなりました。

 

ハチミツとクローバー 9

ハチミツとクローバー 9

 

 こちらもおすすめです。

 

ケータイのおもいで

今週のお題

 

特別お題「おもいでのケータイ」

思い出の携帯電話 これ。ネットで見つけました。

SONY Walkman PhonePremier3。右端の金色携帯。

デザインが大好きで、6年くらい使っていました。中も金色一色なんです。一目ぼれでした。2年ごとに携帯を新しくしたほうがいいというのですが、気に入ったデザインがなかったのです。カバンの中に入れておいたジュースの蓋が閉まっていなくて全部こぼれてしまっていて、携帯がびしょ濡れになったことがありました。修理無料のに入っていたのですが、古いバージョンがなかったので新バージョンに変えてもらいました。よくバッテリーが使えなくなって壊れるとかいうけど、新バージョンに変えてもらって快調に使えました。

あと、娘がパジャマのポケットに携帯電話を入れたままにして、それを洗濯してしまった。パジャマのポケットに携帯電話をいれてるなんてわかるわけないじゃない。娘が怒り出した。「重さでわかるでしょ」「わかるわけないでしょ」この時も修理は無料で助かった。

金色携帯は去年の今頃まで使っていたのかなぁ。周りの人はほとんどスマホを使っていましたが、スマホを使う理由が見つからない。大体スマホってデザインが無い。家族割にすると安くなるからと結局スマホに変えました。スマホを使いだして、世の中にこんなに便利な物があったのか、と驚きました。地図帳を見なくてもいい。目的の場所にすぐ行ける。疑問に思ったことはすぐ調べることができる。楽。

カバンの中に入れていたら、画面が傷つくんじゃない?と思っていたけれど全然傷がつかない。一度スマホを使ったら、もうガラケーは使えませんね。

「おもいでのケータイ」というお題ですが、ここで「ケータイのおもいで」をひとつ。

最初にケータイを使ったとき、使い方がわかりませんでした。会社の人に電話をしながら「私、ケータイを買ったんです」「電話番号を教えてもらえますか」「ちょっと待ってください」と一度ふたをして、自分の電話番号を確かめた。あれっ、切れている。こちらからかけなおす。「申し訳ありません。切れてしまいました。電話番号は090-×××‐×××です」「わかりました。じゃぁ一度こちらからかけてみますね」電話が鳴った。電話マークを押す。...。切れてしまった。右と左を間違えて押してしまった。私が切ったのか。もう一度かけなおす。「すみません。間違えました」「いいですよ。またかけますから」電話が鳴る。今度は正解。「...。」とれているのか?「北山さーん。聞こえますかー」「聞こえます」お互いに電話で笑った。

メールの書き方もわからなかった。下に変換候補が出てきているのに、どうやって変換すればいいのかわからない。結局ひらがなばかりのメールになってしまった。メールの相手が息子でよかった。家に帰ってきて、「あのメール〇〇(妹)が書いたの?」。

聞けば、年寄りには携帯電話教室というものがあったらしい。年寄りにはまだ早いからそういう教室の紹介はされなかった。携帯電話教室の紹介をされたら確実に言っていただろうな。

sponsored by KDDI

 

 

 

 

bsプレミアムの『刑事フォイル』が終了しました。

ドラマ

好きな番組がまた終わってしまいました。イギリスの刑事ドラマは好きです。

『新米刑事モース』も面白い。イギリス人の品の良さ。のどかな田園風景。イギリスの古い街並み。しゃれた会話。BBCのクオリティーの高さ。『刑事フォイル』は第二次世界大戦の終戦までを放映していたのですが、イギリスは戦争に勝ったけれど、戦争に行った人の精神的な傷はかなり深いものがありました。ところで私は世界史をあまり勉強していなかったのですが、ヨーロッパの終戦記念日は5月8日。そんなに早かったのか。日本の終戦記念日は8月15日。3か月以上も日本は敗戦がわかっているのに戦っていたんですね。終戦間近にソ連が日本に参戦して、原爆を2発も落とされ「アメリカは正しいことをした。原爆を落とさなかったらもっと死傷者が出ていた」は悲しいけれどその通りだと思います。敗戦を早くに認めていれば、北方領土の問題もなかったのでは。

『刑事フォイル』は運転手の女の子が良かった。サム・スチュワート。あの子が刑事じゃないからドラマが面白くなっていた。癒し系と言っても、癒しにならないようなチャキチャキの女の子だったから、眉をひそめるような事件にあの子がいて面白いドラマに仕上がっていた。最後にフォイル警視正が車の運転ができることがわかったんだけれど、なぜ運転手を採用したのか。サム・スチュワートは確か男の人だと思っていた、と最初に言っていた。警察署から事件現場や聞き込みに行く途中のわずかな時間を自分の運転ではなく、人に任せてゆったりしたかったのではと思うのですが。

この番組はまだ続編があるそうです。いつ始まるのだろう。また時々チェックしておかなければ。

映画 『ルーム』 秀作です

映画

 

wowwowで録画していたものを観ました。

あらすじを知らずに『アカデミー賞』ということだけで録画し観たのですが、非常に良い作品でした。

冒頭で様々な「もの」が映像でつながれています。子供の目で見える「もの」です。

そして子供の目から見たドアの内側の世界と天窓から見える宇宙空間。テレビの中の平べったい世界を語りだします。どうしてこの部屋で居るのかわかりませんでした。しばらくして母親が誘拐されレイプされ7年間この部屋から出れずにいることがわかります。母親は絶望の中でこの子に光を見つけた。トラックランナーだった彼女は子供と毎日ストレッチをし、子供にものを教え、5歳の子供は非常に利発に育っています。

暗証番号で納屋の中に閉じ込めて出れないようにするなんて犯人は頭がいい。子供が亡くなったと母親から告げられ、自分の庭に埋めるのではなく、もともと存在のない子だから、車で捨てに行った。たとえ死体が見つかっても、存在のない子供だから犯人を捜すにも困難だ。だから車で捨てに行くだろう、と予想した母親は聡明だった。

トラックの上で初めて見る宇宙空間の空。テレビでしか見ることのなかった芝生の上の枯れた葉っぱを初めて触る。

そこからルームの外の別のルームが映し出されます。

娘がいなくなったことで起こった家族の破壊。父親は誘拐されレイプされてできた子供を見ることができない。マスコミから、子供だけでも生まれたときから外で誰かに育ててもらおうと考えなかったのか、と問い詰められ自殺未遂をする。母親は絶望の中で子供を育てることを唯一の希望にしていた。小川未明の『赤い蝋燭と人魚』で「この国は暗くて冷たい。子供だけでも明るい人間の世界へ」と人間の世界へ人魚が子供を預けたのとよく似ている。

再婚相手の男の人は自分の娘でない分、冷静に判断できる。子供を喜ばせてあげようと病院で禁止された犬を連れてきた。同じくらいの子供がサッカーをしようと誘った。

公園で犬と散歩をした。子供はこれから宇宙空間をたくさん見ることになる。今まで自分が育ったルームをもう一度見たいといい、連れて行った。ルームは縮んでしまった。

これは実話を基にした映画と言うのが驚きです。

暗い後味の悪い映画にはならずに、希望のある素晴らしい作品に仕上がっています。

監督レニー・アブラハムソン。名前を覚えておこう。非常にいい監督です。

 

今日の夕食 レシピ

料理

 

今日の夕食

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  • 葉牛蒡の煮物
  • 豚汁
  • モズク酢
  • カニカマ玉

 

葉牛蒡の煮物

だし汁 180cc

みりん 大さじ1

砂糖  大さじ1

醤油  大さじ1

 

たっぷりの熱湯の中に塩小さじ1杯をいれて2分くらい茹でる

(あまり茹ですぎると葉牛蒡が柔くなりすぎます。)

とりだして、水の中へ入れる。

鍋の中に少量の油(大さじ1弱)をいれ、葉牛蒡と油揚げを炒める。

だし汁、みりん、砂糖、醤油を入れ中強火で5分ほど煮込む

 

豚汁

玉ねぎ 適量

人参  適量

大根  適量

牛蒡  適量

豆腐  適量

細ネギ 適量

豚肉  適量

適量ばかりでごめんなさい!

うどんスープの素 2分の1袋

粉末のカツオだし小さじ1杯

我が家は昆布だしといりこだしを両方で出汁をとります。

沸騰して弱火で15分~20分くらいそのままにします。

その間に野菜を短冊切り、牛蒡をささがきに切って水にさらしておきます。

昆布といりこを取り出して野菜を投入。

沸騰してきたら豚肉を投入。

そこへ粉末のかつおだしの素とうどんスープの素を入れます。

さいごに味噌を適量入れ完成です。

出汁が効いておいしい豚汁に仕上がります。

 

 

そして本日のメイン食材

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半額で100円なり。

漫画『あたしンち』でお父さんが「今日の夕食はちくわかな」と言ってたけれど、我が家も似たようなものです。

カニカマ玉

ほぼカニ1パック

椎茸  4個

玉ねぎ 小さいのなら半分~3分の1。大きいのなら4分の1。

卵   4個

細ネギ 2本くらい

 

玉ねぎと椎茸をスライスして油を入れ炒めます。味付けはしない。

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卵4個を割って、砂糖少々、塩少々、酒大さじ1をいれかき混ぜます。

その中に炒めた椎茸、玉ねぎ、細ネギ、ほぼカニを入れてかき混ぜます。

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温めたフライパンに油を入れ上の卵を入れて中火でかき混ぜながら炒めます。ずっとかき混ぜてください。

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半熟よりも少し焼けた状態で。フライ返しで底を上にしてお皿にのせます。

そしてあんを作ります。

少し薄めの中華スープ 180cc                                                       

砂糖         大さじ2分の1                                                                                                                                          

昆布茶        小さじ1

白だし        大さじ1

片栗粉        大さじ1

すべてをいれて火にかけて完成です。

 

確定申告に行ってきました。

パソコンで作り、プリントアウトしたらインクが薄くて読めない。

パソコンのクリーニングを2回ほどしてやっときれいに出てきました。

税務署に行くとすごい人。「受け渡しだけなので、こちらへどうぞ」とみちびかれるまま行き椅子に座ると、椅子の足のロールが回って、ドーンと思いっきり椅子から落ちてしまいました。恰好悪かった。