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this worthless life

思ったことをそのまま書きます

自動車学校の卒業

今週のお題

今週のお題「卒業」

様々な場所からの「卒業」をしてきましたが、自動車学校のことを話します。

自動車学校の入校式に行って、現金20万円くらいをその時に支払いました。

友人から自動車学校の話をいろいろと聞いていました。「自動車学校の先生はイケメンだった。路上に出て運転をしたとき、喫茶店でコーヒーを飲ませてくれた。自動車学校を辞めたくなかったなぁ」「初めて路上運転をしたとき、アイスクリームを買ってくれた。先生は、俺は妻がいるから不倫はできないぞ、と言ったけど、何度も自動車学校に遊びに行っている。先生独身だったらなぁ」反対にこんな声も聞いていました。「めちゃくちゃ怒られた。恰好悪かった。もう二度と行きたくない」

数日間の学科を受け、教習所内での運転が始まりました。私の担当指導員はいかつい顔の先生。「何しているんだ!ハンドル回しすぎだ!」「トッピングブレーキは力を入れない!」「坂を上らんぞ!」駄目だ。はずれの先生だ。ある日、コースを覚えていなかった。先生はその日は道を教えてくれなくて「コースは覚えてない!!運転は下手だ!!お前は毎日何をしているんだ!!もういい。降りろ!!帰れ!!」私は車から降ろされ、泣きながら家へ帰りました。今辞めたらここに支払った20万円はどうなる?お金を後払いにしていたら絶対辞めてるぞ。辞めるにも辞めれない。夜遅くまで、泣きながらコースを覚え、運転をシミレーションし、次の日学校へ行きました。「お前来たのか。辞めるのかと思った」「今日はコースは覚えてきていますから」運転を始めると「バックが!!!これでは車庫は入らんぞ!!」言う事は昨日と変わっていない。しかし、この先生のおかげで、試験は仮免許も路上免許も一発で合格できました。路上運転では、アイスクリームも買ってくれることもなく、喫茶店に入ることもありませんでしたが。

素敵な先生なら、長い時間一緒に車に乗っていたら、好きになっていたでしょうね。

卒業するとき、「お世話になりました」と挨拶に行くと、先生は私の顔を見ずに「はい」とだけ言いました。ほかの先生が「お前すべて一発で受かったんだな。すごいなぁ。はっはっは」と笑ってくれました。先生は顔をあわそうとしませんでした。自動車学校の先生は、ほんのひと時だけの非常に密接なつながりで先生と生徒になる。そしてほとんどの生徒はもう会うこともない。私のような生徒との出会いと別れを何百人、何千人と繰り返しているのです。ゆとり世代を教える今の自動車学校は、もうこんな怖い先生はいないでしょう。