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this worthless life

思ったことをそのまま書きます

映画 『愚行録』 感想

映画
「愚行録」本ポスター
 
 映画そのものはよかったと思います。
小説を読むほうがいいかな...。ミステリーの話の内容としてはかなりいい。しかし救いがない。後味が悪い。始めと最後に電車の中の人の顔が出てくるが、『ベルリン・天使の詩』の列車の中のシーンのように、様々な人がそれぞれ人生の悩みを抱えて生活をしている。その人たちのだれもが、ドロドロとした愚行を必ずしていて、外側の顔が電車の窓に映し出される。おばあさんに席を譲れと怒られて、足を不自由に見せるシーンは似たような経験があるからわかる。仕事や家庭のストレスで疲れているのに、なぜ上から目線で命令する?イラッとする。
最近、名門大学の学生が女の子を平気で集団レイプするニュースが目立つけれど、もし女の子が訴えることをしなければ、男の子たちは加害者意識なんてないのだろう。女の子のその後の人生に、かなり深い傷がいつまでも残るなんてことは考えないのだろう。
それは男の子に限ったことでなく、女の子たちも、人を傷つける意識が麻痺している。
彼女たちのその後なんて考えない。華やかな人生、高学歴、高収入。『偉くなると人は、威張って傲慢になり人を見下すようになる』誰かが言っていた。誰もが幸せになろうとその人なりの努力をしている。「集団レイプされたのは彼女に節操がなかったから」なぜ酷いことをされた被害者の悪口を言うのか。殺すでしょ。捕まらなかった。それが唯一の救いでした。両方の事件が迷宮入りすればいいんだけれど。悲しい映画でした。