this worthless life

思ったことをそのまま書きます

映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』 感想

映画「メッセージ」を観てきました。

「SFのオールタイムベストっていうから期待してたんだけど、最初のほう私寝てたわ」

「俺も...」

「最近SFをよく読んでいるけれど、ちょっとこれは...わけわからないっていうか理解はできるんだけど、なんだかねぇ」

「...」

 

ということで、映画館で観た「メッセージ」の感想ではなく、wowwowで観た「眺めのいい部屋売ります」の感想を。

エレベーターのない理想的な家に住んでいる夫婦が、70歳を過ぎて階段の上り下りが困難になったので、エレベーターのある家に引っ越しをすることにしました。

舞台はブルックリンの5階のアパート。画家のモーガンフリーマンと元教師のダイアンキートン。年をとってもダイアンキートンは『可愛い女』ですね。「ブルックリン」「画家」で思い出したのが『ナタリーの朝』。あれもブルックリンが舞台だった、と考えていたらブルックリンは実家でした。芸術家の卵の街はグリニッジビレッジ。

ともかく、モーガンフリーマンは家を売ることに難色を示します。この家で一緒に暮らしだし、この家で子供を諦め、この家でダイアンキートンの退職祝いをし、そして犬をもらう。そして年月を経てこの街は変わってきたがやはり愛着がある。人とのつながりもこの街にはある。窓から見える景色。屋上の家庭菜園。確かにエレベーターがないことを除けば理想的な住まいです。冷やかし半分で家を見に来た女性の子供が言います。「いろんな家を見たけれど。おじさんの家が一番好きよ」

40年も住んで思い出の詰まった家を手放すのは、気が進まない。エレベーターのある広い家が見つかったけれど、窓から見ると眺めはよくない。

橋で事件が起きて、家を売る金額が少し安くなってしまった。

70年代のまだ人種差別が残っていた頃の結婚。二人が生きてきた中での様々な問題が映し出されます。それがこの眺めのいい部屋の重みになっています。

気持ちのいい終わり方です。いろいろと思うものがある心地のいい映画でした。

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